(ブルームバーグ): グーグル親会社の米アルファベットが3日発表した昨年10−12月(第4四半期)の決算では、売上高がウォール街の予想に届かなかった。オンライン動画共有サイトのユーチューブの売上高を初めて開示したが、市場の失望を誘う内容だったため、株価は時間外取引で一時4%強下落した。

  売上高は提携先への支払いを除いたベースで376億ドル(約4兆880億円)と、ブルームバーグが集計したアナリスト予想の384億ドルを下回った。広告収入は17%増で、前年同期の20%増より鈍化した。

  発表資料によると、ユーチューブの2019年広告収入は151億ドルと、前年比36%増えた。これは有料サブスクリプション(定額制)サービスを除いたものだが、それでもモルガン・スタンレーのアナリストの予想した220億ドルを大きく下回った。グーグルはこれまでユーチューブが成長の大きなけん引役だとしながらも、この日まで業績の詳細を開示していなかった。

  今回の決算はグーグルが競争激化で成長維持に苦戦していることを示唆した。アマゾン・ドット・コムはデジタル広告分野のライバルとなっており、買い物関連検索でシェアを伸ばしている。アマゾンの広告事業などを含むその他部門の売上高は重要なホリデー商戦を含む四半期に前年比41%増。グーグルの検索とその他部門は同期間に17%増収にとどまった。

  アルファベットはまた、クラウド事業の業績も初めて公表。インターネットベースの生産性向上ソフトウエア、Gスイートなどを提供する同事業の10−12月売上高は26億ドルと、前年同期比で53%伸びた。

  クラウドとユーチューブはいずれも、これまで「その他収入」に分類されていた。

  同社はユーチューブとクラウドの業績開示を初めて行った一方、グーグル広告のクリック回数やクリック単価に関する情報公開は取りやめた。

(ユーチューブとクラウドの業績などを追加して更新します)

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