(ブルームバーグ): 債券相場は下落。新型ウイルスの感染拡大による世界経済への懸念がやや和らぎ、リスク回避を巻き戻す動きから売り圧力がかかった。あすの30年国債入札に向けた売りで超長期債利回りの上昇が大きくなり、利回り曲線はスティープ(傾斜)化した。

市場関係者の見方

野村証券の中島武信シニア金利ストラテジスト

30年金利が0.4%台に乗せ、入札に向けて調整された。ヘッジ付きフランス10年国債と比べて妙味があり、入札は無難にこなしそうまだリスクオンとは言えないが、超長期はリスクオフの場面で海外勢からスワップ金利の受けが入っていたので、その巻き戻しが出やすい10年債は前日の入札を無難にこなしたが、マイナス金利に沈む中、海外勢は米金利が低下していたので妙味もあったが、米金利が戻してくれば需要が不安定になる

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト

欧米金利上昇や円安、株式相場は戻り歩調となり、債券は買われ過ぎた反動の売りも30年入札を控えた超長期ゾーンの売りが先行したが、先物が下げ幅を拡大すると、10年債や5年債に売り圧力がかかる場面も10年債は入札直後で重い上、現物債に対してアウトパフォームしていたスワップの固定金利払いもあるかもしれない

背景

4日の米10年国債利回りは7bp高い1.60%程度、ドイツ10年債利回りは4bp高いマイナス0.40%程度この日の東京市場では、日経平均株価は1%高の2万3319円56銭で終了。ドル・円相場は1ドル=109円台半ばで推移中国人民銀が連日の大規模資金供給−人民元も本土株も上昇

新発国債利回り(午後3時時点)

©2020 Bloomberg L.P.