(ブルームバーグ): 4日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は昨年8月以来の大幅高となった。米国債は下落。中国市場での売りが落ち着いたことから、世界経済は新型コロナウイルス感染拡大の影響に耐えられるとの観測が広がった。

  S&P500種株価指数はここ2日間の上昇率が2.2%になったほか、ナスダック総合と同100指数はいずれも最高値を更新した。先週に相場が大きく下げた後、リスク資産に投資資金が戻ってきた。欧州と新興国市場の株式相場も上昇。一方、米国債と金は下落。原油も続落。個別銘柄では、テスラが大幅続伸。

  S&P500種は前日比1.5%高の3297.59。ダウ工業株30種平均は407.82ドル(1.4%)上げて28807.63ドル。ナスダック総合は2.1%上昇して9467.97。ニューヨーク時間午後4時43分現在、米10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.60%。

  中国政府がウイルスを同国の湖北省に封じ込め、経済成長を支えようと措置を講じていることから、市場では一定の安心感が広がっているようだ。ただし渡航制限は続き、マカオではカジノがさらに2週間休業となるなど企業の一時休業は増えている。株式相場の強気派は強い企業利益や中央銀行による支援約束に注目。トレーダーらはアイオワ党員集会の結果も待っている。

  MUFGユニオンバンクのチーフ金融エコノミスト、クリス・ラプキー氏は「新型コロナウイルスはリスクではあるが、景気見通しへの重大なリスクではないというのがこの日の株式相場から学んだことだ。景気見通しは常に企業利益を支える」と指摘。「コロナウイルスで年内の米リセッション(景気後退)確率が高まるわけではない」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は続落し、1年ぶりに1バレル=50ドルを割り込んで終了した。新型コロナウイルスの影響で経済活動がまひするとの見通しが重しになった。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」は、緊急措置を検討している。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は50セント(1%)安の1バレル=49.61ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は49セント安の53.96ドル。

  ニューヨーク金先物相場は3日続落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は1.7%安の1オンス=1555.50ドルで終了。

Oil Dives to One-Year Low on Fear Virus Will Crimp Oil Demand

Commodity Rebound Belies Demand Concerns Still Worrying Markets

(相場を更新し、第4−5段落を追加します)

©2020 Bloomberg L.P.