(ブルームバーグ): ストリーミング大手を目指す米ウォルト・ディズニーの取り組みが好スタートを切っている。

  新しい動画配信サービス「ディズニー・プラス」の会員数は昨年10−12月(第1四半期)に2650万人に上り、競争が激化する中で同社がネットフリックスに対抗できる可能性を示唆した。この数字はブルームバーグ・コンセンサスが予想した2080万人を大きく上回った。ボブ・アイガー最高経営責任者(CEO)は4日、会員数がその後2860万人に増加したと明らかにした。

  ディズニー・プラスの会員急増は、早い段階での成功を示すものだ。アイガーCEOはディズニー・プラスとESPNプラス、フールーの3つのストリーミング・サービスを通じ、従来型テレビからオンデマンドによる視聴を重視する方向に経営のかじを切っている。だが、それに伴いコストは増加し、ディズニーの昨年10ー12月期利益は減少した。

  10ー12月期の1株利益は1.53ドルに減少したが、アナリスト予想の1.46ドルを上回った。同四半期間の売上高は36%増の209億ドル(約2兆2900億円)となり、予想よりやや好調だった。

  ディズニー株は決算発表後の時間外取引で一時3.6%高の149.94ドルを付けた。

  減益決算は、フォックスの娯楽資産を昨年710億ドルで買収した費用や、ストリーミング用の映画やテレビ番組への継続的投資コストが反映された。

  ストリーミング事業の業績が含まれるダイレクト・トゥー・コンシューマー部門は10ー12月期に6億9300万ドルの赤字だった。映画部門では、「アナと雪の女王2」と「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」の好調に支えられ、利益は3倍強に拡大した。

  テーマパーク部門は8.6%増益。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大が観光事業に新たな脅威となっており、同社は上海ディズニーランドを一時閉園としたほか、香港のテーマパークも休業する方針を示した。

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