(ブルームバーグ): 5日の米株式相場は3日続伸。S&P500種株価指数が最高値を更新し、ナスダック総合指数は連日での更新となった。米国債は下落。新型コロナウイルスの経済的影響を最小限にとどめようとする取り組みは成功するとの観測が広がった。最近の下げで弱気相場入りしていた原油相場は反発した。

  S&P500種株価指数はここ3日間の上昇率が3%を超えた。ワクチン開発の可能性に関する一連の報道を手掛かりに、リスクセンチメントはアジアや欧州時間に改善していたが、世界保健機関(WHO)はその後、有効性が証明された治療法はないと明らかにした。ウイルス封じ込めに向けた取り組みの一環として、さらなる隔離計画も発表された。この日はエネルギー株が大きく上昇。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国で構成する「OPECプラス」の減産見通しを背景に、原油がほぼ1カ月ぶりの大幅高となったことが追い風。

  S&P500種は前日比1.1%高の3334.69。ダウ工業株30種平均は483.22ドル(1.7%)上げて29290.85ドル。ナスダック総合は0.4%上昇して9508.68。ニューヨーク時間午後5時ちょうど現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.65%。

  米国株はしっかりとした反発基調が続いた。感染拡大は食い止められるとの楽観が強まったほか、ウイルスの影響で需要やインフレ、金融市場が軟化する場合は、行動する意向だと示唆する中央銀行が増えた。市場予想を上回る企業利益も引き続き株価を押し上げた。

  ボヤ・インベストメント・マネジメントで株式担当の最高投資責任者(CIO)を務めるマイケル・ピトッシュ氏は「市場はあまり材料視していないようだ。取り組みが行われているのは明らかであり、パンデミック(世界的大流行)にはならないと市場は判断している」と指摘。「世界で地殻変動的な健康問題を引き起こすことはないだろう」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は6営業日ぶりに上昇。米エネルギー情報局(EIA)発表の米原油在庫は増加したものの、OPECプラスによる減産の可能性が材料視された。OPECプラスがコンセンサスに達することなく会合を終了すると、相場は上げ幅を縮小した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は1.14ドル(2.3%)高の1バレル=50.75ドルで終了。1カ月ぶりの大幅高となった。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.32ドル高の55.28ドル。

  ニューヨーク金先物相場は4営業日ぶりに上昇。新型コロナウイルスが世界の経済成長に及ぼす影響に対応するため、世界の主要中央銀行が措置を講じる可能性があり、市場の流動性拡大につながるとの観測が広がった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.5%高の1オンス=1562.80ドルで終了。

Oil Snaps 5-Day Losing Streak on Potential OPEC+ Production Cuts

PRECIOUS: Gold Gains on Bets Virus Will Spur Central-Bank Action

(相場を更新し、第4−5段落を追加します)

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