(ブルームバーグ): 10日の米株式相場は反発。投資家は新型コロナウイルス感染拡大が経済に与える影響を特に材料視せず、代わりに発表予定の企業決算を意識した。米国債は続伸。

  S&P500種株価指数は終値ベースの最高値を更新。業種別指数は大半が上昇したが、ニューヨーク原油先物がバレル当たり50ドルを割り込んだことから、エネルギー関連株は下げた。

  S&P500種株価指数は前週末比0.7%高の3352.09。ダウ工業株30種平均は174.31ドル(0.6%)高の29276.82ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時51分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。

  

  中国国外のウイルス感染例が増加し、さまざまな企業が国際会議への参加見送りを決める中で、投資家は感染率が安定しつつあるかどうかを見極めようとしている。新興国市場では、金融当局が金融システムのてこ入れに向けて介入する動きが見られる。中国人民銀行(中央銀行)はリバースレポを通じ資金を供給した。

  オッペンハイマーのチーフ市場ストラテジスト、ジョン・ストルツファス氏は、新型ウイルスのこれまでの感染拡大は「不安を誘うものだが、この疾病は世界的な注目を集めており、やがて拡大を食い止める解決法が見つかる公算は大きい」とリポートで指摘。「先週発表された経済指標は米労働市場の力強さと底堅さを浮き彫りにしたほか、経済成長の持続可能性も示すものだった」と説明した。

  今週はアリババ・グループ・ホールディングスやクレディ・スイス・グループ、ネスレなどの大手企業決算発表が予定されている。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。バレル当たり50ドルを割り込み、ここ1年余りで最低の水準となった。新型肺炎が世界的に需要を押し下げる中、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」の緊急会合が開催されるとの期待が後退し、供給だぶつき懸念が高まった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物3月限は75セント(1.5%)安の1バレル=49.57ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント4月限は1.20ドル安の53.27ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が新型ウイルスに関し、「われわれは氷山の一角しか見ていない恐れがある」と警告した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.4%高の1オンス=1579.50ドルで終了。

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