(ブルームバーグ): 成長企業に投資する「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」主導で2年近く前に2億4000万ドル(現在のレートで約263億円)の出資を受けた米オンライン小売りのブランドレスは、事業を閉鎖すると発表した。注文の受け付けを停止し約70人を削減する。

  エバン・プライス暫定最高経営責任者(CEO)は発表資料で、消費者に直販する市場での競争が厳しくなったと述べ、「ブランドレスで生み出した成果を誇りに思う。この経験から素晴らしいあすのブランドが築かれると確信する」とコメントした。

  1000億ドル規模のビジョン・ファンドによるオヨやウーバー・テクノロジーズなどへの投資で苦戦するソフトバンクグループにとって、ブランドレスの事業閉鎖は新たな痛手だ。

  シェアオフィス事業を手掛けるウィーワークへの投資も振るわず、一時470億ドルとされた想定評価額が大きく落ち込んだ親会社ウィー・カンパニーの新規株式公開(IPO)計画は頓挫し、ソフトバンクGは同社の支援を余儀なくされた。

  事情に詳しい関係者1人が匿名を条件に明らかにしたところによると、ブランドレスの取締役会は、数週間にわたり自社が置かれた状況の評価を行った後で事業閉鎖を決め、残る手元資金を従業員の退職手当に充てることにした。同社の事業閉鎖のニュースはテクノロジー系サイトのプロトコルが先に伝えていた。

©2020 Bloomberg L.P.