(ブルームバーグ): 日産自動車元会長のカルロス・ゴーン被告の弁護士は10日、昨年末の同被告の日本脱出劇以来初めて、アムステルダムの裁判所で日産側と対峙(たいじ)した。

  ゴーン被告は日産と三菱自動車が共同出資するオランダの会社から不当解雇されたとして1500万ユーロ(約18億円)の賠償金支払いを求める訴訟を昨年起こしていた。10日の審理で同被告の弁護士は、不当解雇につながったとする2019年3月の内部ガバナンス(企業統治)報告に関する文書の公開を求めた。

  ゴーン被告の弁護士は、報告作成のために使われた文書は日産と仏ルノー、三菱自での経営トップの座から同被告を更迭する根拠とされたものであり、この訴訟に必要だと訴えた。ゴーン被告は出廷せず、逃亡先のレバノンにとどまっている。

  日産側の弁護士はゴーン被告の解雇について、日本での長期勾留などを含む多くの要因により正当化されると主張。被告に不正に支払われたとする780万ユーロについて詳述し、返還を求める考えを示した。

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