(ブルームバーグ): フランス・パリ近郊ナンテールの検察当局は、ルノー前会長のカルロス・ゴーン被告による不正疑惑の捜査を、より強力な捜査権限を持つ予審判事に引き渡した。

  検察当局の19日の発表資料によると、予審判事はゴーン被告による会社資金の不正使用や書類偽造、マネーロンダリング(資金洗浄)などの疑惑について調べる。

  ナンテール検察当局によれば、捜査はルノーとオマーンの自動車販売代理店との間で行われた送金に関連する。イベントや旅行向け支出がゴーン被告の個人的利益のためだった疑いも調べている。数百万ユーロに上るこれら費用は、オランダにあるルノーと日産自動車の統括会社である「ルノー・日産BV(RNBV)」が支払っていた。

  この日の発表資料は、ゴーン被告が2016年にベルサイユ宮殿で開いた結婚披露宴には具体的に触れていない。1年に及ぶ捜査は、同被告が披露宴費用をカバーするためルノーのスポンサー契約を不適切に利用したかどうかが焦点だった。

  ゴーン被告の弁護士ジャンイブ・ルボルニュ氏にコメントを要請したがすぐに返答は得られなかった。同被告のスポークスマンは以前、オマーンの販売代理店に関連する疑惑を否定、同被告が披露宴費用を返済すると述べていた。

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