(ブルームバーグ): 米ボーイングは138億ドル(約1兆4300億円)の融資枠を13日にも使い切る計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、情報の非公開を理由に匿名を条件に語った。

  ボーイングは先月、737MAXの運航再開に備える中で保有現金の減少に対処するため銀行団から新たな融資枠を確保。このうち既に約75億ドルを利用していたが、残りも全て使う見込みだという。関係者1人によれば、新型コロナウイルス感染拡大による市場の混乱を受け、同社は予防措置として手元現金を積み増す。

  新型コロナの影響を受けている企業は、セーフティーネットを確保するため銀行に短期融資を求めるようになっている。信用状況がさらに厳しくなれば、与信枠から資金を引き出す企業が増える可能性があると専門家はみている。

  11日の取引でボーイングの株価は18%安で終了。ICEデータ・サービシズによると、ボーイングの期間1年のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料率は141ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大し218bpとなった。

  融資の取りまとめを主導したシティグループとボーイングの担当者はいずれもコメントを控えている。

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