(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル急伸、円は全面安−米国株が大幅反発でリスク選好

  13日のニューヨーク外国為替市場ではドルが急伸。ドル指数は3年ぶりの高値となった。ペロシ米下院議長は新型コロナウイルス流行の経済的影響を一部軽減する計画に関して、トランプ政権との合意が近いと述べた。

  円は主要10通貨に対して全面安。米国債も下落した。株価反発を受けて、為替市場全体でリスクテーク意欲が強まった。ノルウェー・クローネは前日に付けた最安値から持ち直し、上昇をけん引。ノルウェー中央銀行は主要政策金利を0.5ポイント引き下げた。

主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1%高。一時は1.4%上げ、2017年3月以来の高値となったトランプ米大統領は国家非常事態を宣言。新型コロナ流行に対応するため、州・地方自治体への支援を強化する米国株は変動が大きい取引の中を上昇。1987年以来の大幅安となった後、安定化を模索しているニューヨーク時間午後4時37分現在、ドルは対円で3.3%高の1ドル=108円04銭。日本銀行は予定外の国債買い入れオペを通知。金融市場が混乱する中、潤沢な資金供給の姿勢を示した。スイス・フランも下落ドルは対ノルウェー・クローネで一時2.8%安と、15年以来の大幅安となった。クローネは主要10通貨に対して全面高ノルウェー中銀は0.5ポイントの緊急利下げに踏み切り、追加利下げの用意があると示唆したユーロは対ドルで0.6%安の1ユーロ=1.1113ドルドイツ政府は同国企業と労働者を守るために使用可能な措置を全て投入する方針を示し、必要に応じてより広範な刺激策を講じると表明した

◎米国株・国債・商品:株反発、2008年以来の大幅高−各国の対策期待

  13日の米株式相場は反発。主要3指数がいずれも終値ベースで、2008年10月以来の大幅上昇となった。新型コロナウイルスによる経済への悪影響を緩和するために各国当局が対策を強化する中、トランプ大統領が国家非常事態を宣言し、米国も取り組み姿勢を強めたことが安心感を与えた。米国債は下落した。

  S&P500種株価指数は前日比9.3%高の2711.02。ダウ工業株30種平均は1985ドル(9.4%)高の23185.62ドル。ナスダック総合指数も9.4%上げた。ニューヨーク時間午後4時58分現在、米10年債利回りは16ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し、0.97%。

  トランプ氏が国家非常事態を宣言したほか、米議会も法案取りまとめに動いている。イタリアとスペインの証券監督当局は一部銘柄の空売りを禁止。中国人民銀行(中央銀行)は預金準備率引き下げを発表した。

  サスケハナ・ファイナンシャル・グループのストラテジスト、クリストファー・ジェイコブソン氏は「この日はひどい内容のニュースがあまりなかったことから、前日の下げの一部を取り戻すことは可能だった」と指摘。「市場は極めて暗い結末を織り込んでいた。そうした最悪シナリオを裏付ける報道があまりなかったため、安心感から反発した」と分析した。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は23セント(0.7%)高の1バレル=31.73ドル。ロンドンICEの北海ブレント5月限は63セント(1.9%)高の33.85ドルとなった。ただWTI先物は週間では23%安と、2008年以来の大幅な下げを記録した。新型コロナ感染拡大で需要が打撃を受けている中、サウジアラビアとロシアが増産の意向を表明し、価格競争を招いたことが響いた。

  トランプ大統領が戦略備蓄向けに石油を「大量に」購入すると記者会見で表明したため、通常取引終了後の時間外取引で約2ドル上昇する場面もあった。

  ニューヨーク金先物相場は4日続落。週間ベースでは2011年以来の大幅安となった。投資家は他の金融市場で被った損失をカバーしようと、金の換金売りに走っている。ドル高も金の魅力を減じさせた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日比4.6%安の1オンス=1516.70ドル。週間の下落率は9%余りに達した。 

◎欧州債:ドイツ債が大幅安、財政措置を検討−フランス債も下落

  13日の欧州債は大幅安。ドイツの資金支援策発表や世界的な株価反発が手掛かりとなった。特に償還期限の長い国債が売られた。イタリア債は一時の騰勢が続かなかった。

ドイツ30年債利回りは急伸。ショルツ財務相が、状況が悪化すれば財政出動による本格的な景気刺激策を検討すると述べ、手掛かりとされたイタリア銀行のビスコ総裁は、ユーロ圏のいずれかの国や地域を支えるために必要であれば、ECBは債券購入を前倒しで実施できるとの考えを示した。これを受け、イタリア債は一時上昇したドイツ10年債利回りは15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げてマイナス0.59%、イタリア10年債利回りは3bp上げて1.78%。フランスは9bp上げてマイナス0.01%

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