(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数、3年ぶり高水準近辺−各国対応でも懸念拭えず

  16日のニューヨーク外国為替市場では、ドル指数が上昇。一時3年ぶり高水準に達し、その後も同水準付近で推移した。主要中央銀行による政策対応にもかかわらず、新型コロナウイルス感染拡大とドル調達難への懸念がリスク選好に重しとなった。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.4%上昇し、2017年以来の高水準ドルは主要10通貨に対してはまちまち。株式相場が大幅安となる中、避難先通貨が堅調。一方、原油先物が1バレル=30ドルを割り込んだことを受けて、資源国通貨が売られた新型コロナの感染報告が多いイタリアのロンバルディア州では、感染症例の増加ペースが鈍り、この1週間で最も少ない数になった16日発表された米経済指標では、3月のニューヨーク連銀製造業景況指数がマイナス21.5に低下し、2009年以来の低水準。前月(12.9)からの低下幅は、34.4ポイントで過去最大国際通貨基金(IMF)は新型コロナ対策に取り組む加盟国に対し、1兆ドル(約105兆円)の融資能力を活用する用意がある。ゲオルギエワ専務理事が表明したニューヨーク時間午後4時52分現在、ブルームバーグのドル指数は0.2%上昇ドルは円に対して1.5%安の1ドル=105円98銭。一時は2.3%下げたユーロは対ドルで0.6%高の1ユーロ=1.1168ドル原油安を受け、カナダ・ドルは米ドルに対して1.4%下落

◎米国株・国債・商品:株が急反落、ダウ平均は3000ドル近く下落

  16日の米株式相場は急反落。1987年以来の大幅な下げとなった。新型コロナウイルスによる経済的混乱が夏まで続く可能性があるとトランプ大統領が警告すると、終盤に下げ足を速めた。

  主要中央銀行が景気刺激策を打ち出したものの、新型コロナの経済的なダメージに対する懸念を払拭(ふっしょく)できず、株価は取引開始直後から急落。会見を行ったトランプ大統領がリセッション(景気後退)入りする可能性があるとの見方を示すと、下げ幅を拡大した。

  S&P500種株価指数は2019年の上昇分を失い、過去最高値からの下落率は30%に迫っている。ダウ工業株30種平均はこの日、3000ドル近く下げ、2年ぶりの低水準。ラッセル2000指数は14%余り下げ、過去最大の下落率となった。

  S&P500種株価指数が前営業日比12%安の2386.13。ダウ工業株30種平均は2997.10ドル(12.9%)安の20188.52ドル。ナスダック総合指数は12.3%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米国債市場では10年債利回りが24ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.72%。

  フェデレーテッド・インベスターズのポートフォリオマネジャー、スティーブ・シャバロン氏は「今回は訳が違う。怖いのは経済全体を閉鎖するというシナリオに今まで一度も陥ったことがないことだ」と指摘。「この状況の織り込み方が分からず、相場はもっと下げるのではないかと胸騒ぎがする」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反落。新型コロナ感染拡大を抑制しようと世界的に移動制限などが強まっており、需要が落ち込むとの見方から売りが膨らんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は3.03ドル(9.6%)安の1バレル=28.70ドル。ロンドンICEの北海ブレント5月限は11.2%安の30.05ドルとなった。

  ニューヨーク金先物相場は5日続落。新型コロナの経済的影響が広がり、金融市場全体がパニックに陥る中、金の換金売りが続いた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は2%安の1オンス=1486.50ドルと、節目の1500ドルを割り込んだ。

Oil Slumps to Lowest Since 2016 as Demand Collapse Triggers Rout(抜粋)

Gold Falls Again After the Metal’s Worst Week in Four Decades(抜粋)

◎欧州債:ユーロ圏債下落、株に連れ安−イタリア10年債利回り2%台

  16日の欧州債は株安に連れて下落。周辺国債を中心に売りが広がった。イタリア2年債利回りは2018年以来の高水準に上昇した。準中核国債のプレミアムも拡大した。

ドイツ債利回りは中期債を中心に上昇したポルトガル10年債利回りは昨年5月以来初めて1%台に上昇した。イタリア債利回りは2%を上回った英国債のパフォーマンスはユーロ圏中核国債を上回った。ベイリー英中銀新総裁は新型コロナウイルスのパンデミックによる経済的影響を食い止めるため、必要なら常に一段の措置を講じる用意があると述べたドイツ10年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げてマイナス0.45%。イタリア10年債利回りは35bp上げて2.14%。フランス10年債利回りは17bp上昇して0.19%

◎欧州株が急落、ストックス600は一時10%安−7年ぶりの安値で引け

  16日の欧州株式相場は7年ぶりの安値で引けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が前日に緊急の追加利下げを発表したが、新型コロナウイルス感染拡大による経済的打撃への不安は広がり続けている。

  欧州株の代表的な指数であるストックス欧州600指数は、一時10%下落。欧州委員会のフォンデアライエン委員長が感染拡大を抑える取り組みとして、欧州連合(EU)への不要不急な渡航の一時禁止を提案した午後、指数は下げを縮小した。

  終値は4.9%安。2月のピークからの下落率は34%に達した。

  個別では、エールフランス・KLMグループが10%安、インターナショナル・コンソリデーテッド・エアラインズ・グループ(IAG)が27%安、イージージェットが19%安と、航空関連が大幅に下げた。

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します)

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