(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株が反発、ハイテクに買い−原油は過去最大の上昇

  19日の米株式相場は小幅反発。市場の混乱緩和を目指し、世界の政策当局が相次いで経済・金融措置を打ち出したことから、信頼感がやや改善した。原油は過去最大の上昇。ドルは続伸した。

  ナスダック総合指数の上げが特に目立った。テクノロジー株にバーゲンハンターの買いが入った。テスラとツイッター、ネットフリクッスが大きく上昇。ダウ工業株30種平均は2万ドル台を回復した。

  S&P500種株価指数は前日比0.5%高の2409.39。ダウ平均は188.27ドル(1%)高の20087.19ドル。ナスダック総合は2.3%上昇。ニューヨーク時間午後4時22分現在、米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.16%。

  為替市場では、逃避先とされる円が下落。異例のドル需要を示唆している。米連邦準備制度理事会(FRB)はドル流動性を融通するスワップラインの取り決めに新たに9行の中央銀行を加えたほか、イングランド銀行(中央銀行)は再び緊急措置を発表。投資家の信頼感が高まった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は1.4%上昇し、過去最高水準を更新。8営業日続伸となった。ドルは対円では2.3%高の1ドル=110円54銭。

  QMAのポートフォリオマネジャー兼マネジングディレクターのエド・キャンベル氏は、「この先やってくる財政出動の大きな波と、中央銀行があらゆる措置を講じることの意味合いを、投資家は消化しつつある」と指摘。「きょうは多少の安定化がみられる。これを底と呼ぶには抵抗がある」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は過去最大の値上がり。サウジアラビアとロシアとの石油価格戦争について、トランプ米大統領が「適切な時期」に介入し、妥協点を模索する考えを示した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物4月限は24%高の1バレル=25.22ドルで終了。1983年の取引開始以降、最大の上げを記録した。ロンドンICEの北海ブレント5月限は14%高の28.47ドル。

  NY金先物相場は前日の終値をはさんで推移した後、小幅高で引けた。ドルが上昇する中で一時は1.2%下落した。オーストラリア・コモンウェルス銀行のアナリスト、ビベク・ダール氏は「世界市場のリスクが強まる中、金よりドルを選好する動きが明確に見られる」と分析した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は0.1%高の1オンス=1479.30ドルで終了。

USD Climbs With Shares as Central Banks Take Action: Inside G-10

Oil Has Best Day Ever After Trump Hints at Role in Price War

Gold Buyers Retreat as Prices Convulse in Cash-Haven Tug of War

◎欧州市況:株式が上昇、16年6月以来の大幅高−イタリア債上昇

  19日の欧州金融市場では株が上昇。2016年6月以来の大幅高となった。欧州中央銀行(ECB)が新たな大規模資産購入プログラムを明らかにしたことが好感された。ECBのラガルド総裁はユーロへのコミットメントに「限界はない」と言明した。

  ストックス欧州600指数は2.9%高。イタリアのFTSE・MIB指数は2.3%値上がりした。同国債はユーロ圏国債の上げをけん引した。

  ECBは18日、新型コロナウイルスの感染拡大に対応し、7500億ユーロ相当の資産購入プログラムを導入すると発表。米連邦準備制度理事会(FRB)はマネーマーケット・ミューチュアル・ファンド(MMMF)を支援するプログラムの立ち上げを発表した。

  アンドバンク・ウェルス・マネジメント・スペインのゼネラルディレクター、フアン・ルイス・ガルシア・アレホ氏は「中央銀行や政府が示す『なんでもやる』という姿勢は、効果的かつ説得力のある取り組みに表れているのが分かる」と述べ、「投資家にとって市場の安定が重要な鍵であり、見通しがより明確になっている」と指摘した。

  この日の英国株は下落。内需関連の中型株を中心としたFTSE250指数は1.4%下落した。イングランド銀行(英中央銀行)はこの2週間で2度目となる緊急措置を打ち出し、政策金利を過去最低の0.1%に引き下げ、量的緩和(QE)プログラムを拡大した。

  欧州債市場ではイタリア債がブルスティープ化。ドイツ債はベアフラット化した。ECBによる大規模な対応策やドイツの刺激策を求める声を背景にリスクヘッジが巻き戻された。英国債は下げ埋めて取引を終えた。

  イタリア10年債利回りは107ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.37%をつける場面もあった。

  ドイツ10年債利回りは6bp上げてマイナス0.17%。フランス10年債利回りは11bp下げて0.24%。イタリア10年債は62bp下げて1.82%。

BTPs Trim Gains, Bunds Fall, Gilts Pare Loss; End-of-Day Curves(抜粋)

©2020 Bloomberg L.P.