(ブルームバーグ): 債券市場では中期債が下落。ドル・円ベーシスのマイナス幅縮小を受けて、海外投資家にとって短中期ゾーンの日本国債への投資妙味が薄れるとの見方から売りが優勢だった。日本銀行が実施した国債買い入れオペで、残存期間1年超3年以下で売り圧力の強まりが示されたことも重しとなった。

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト

国庫短期証券3カ月物の弱い入札結果を見てもドル・円ベーシスの急激なマイナス幅縮小で海外投資家の需要が落ちており、中期ゾーンの圧迫要因になった一方、10年債はプラス利回りでの需要はあるが、ゼロ%に近づくと買いは続かない大荒れの相場環境下でリスク管理の観点から積み上げられたポジションを決算期末前に調整する動きが中心で、他市場とは分断された債券市場特有の動きになっている

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

先物は割高感がある上、日銀オペで7年が買い入れ対象ではないことが影響して売りが優勢オペ結果は残存1−3年が弱く、2年より短いゾーンに売り圧力が掛かっている

日銀オペ

対象は残存1年超5年以下と、5年超10年以下買い入れ額は1−3年が4200億円、3−5年が3400億円、5−10年が3500億円応札倍率は1−3年が2.55倍と18日オペの1.74倍から上昇し、売り圧力の強まりが示された3−5年は2.31倍(18日2.5倍)、5−10年は2.67倍(同2.26倍)備考:過去の日銀オペの結果一覧

背景

ドル・円ベーシススワップ取引のスプレッドは27日時点でマイナス38bpと、5日以来の水準に縮小短国3カ月物入札は最高落札利回りがマイナス0.1022%と、前回のマイナス0.2024%から大幅上昇。応札倍率は2.12倍に低下

新発国債利回り(午後3時時点)

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