(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株は反落、米景気対策法に助けられ週間では大幅上昇

  27日の米株式相場は反落し、取引終盤に下げ幅を拡大した。週間ベースでは大きく上げ、S&P500種株価指数がここ10年余りで最大の10%上昇となった。この日の引け後には、新型コロナウイルスによる経済的打撃の緩和を図る大型の米景気対策法が成立。今週の相場を支えてきた。米国債はこの日、大幅高。原油は続落。

  S&P500種は前日まで3日続伸で来たが、上昇勢いが途絶えた。特に終盤には下げが加速し、2兆ドル(約216兆円)規模の包括的刺激措置が大統領の署名を待つばかりとなっても、相場は上昇しなかった。S&P500種は依然、2月高値を25%下回る水準。ダウ工業株30種平均の構成銘柄は、2銘柄を除いて全て下落したが、週間ベースでは1938年以来の大幅上昇となった。

  S&P500種株価指数は前日比3.4%安の2541.47。ダウ工業株30種平均は915.39ドル(4.1%)安の21636.78ドル。ナスダック総合指数は3.8%低下。ニューヨーク時間午後4時4分現在、米10年債利回りは17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.68%。

  米連邦準備制度理事会(FRB)は米財務省証券の購入を週明けに減額すると発表、米国債相場を押し上げた。米国株の下げ幅拡大の一因になった可能性がある。

  為替市場ではドルが続落。資金調達圧力の和らぎや、米消費者信頼感指数の大幅低下、米国で新型コロナ感染が拡大するリスク上昇が背景にある。オーストラリア・ドルとポンドは大幅上昇となった。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.7%低下。週間ベースではここ34年余りで最大の下げとなった。ドルは対円では1.5%安の1ドル=107円94銭。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。週間でも下げ、これで5週続落となった。新型コロナ危機による需要急減と、生産国のシェア争いに伴う供給増が相場にワンツーパンチを与えている。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物5月限は1.09ドル(4.8%)安い1バレル=21.51ドルで終了。週間では4.1%下げた。ロンドンICEの北海ブレント5月限はこの日1.41ドル下げて24.93ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は6.2ドル(0.4%)安の1オンス=1654.10ドルで引けた。

Dollar Eyes Worst Selloff Since ‘05; Aussie Rallies: Inside G-10

Oil Drops Fifth Straight Week on Heightened Supply-Demand Shock  

◎欧州市況:株下落も週間ベースは2011年来の大幅高−イタリア債下落

  27日の欧州金融市場では株式が下落。主要株価指数ストックス欧州600は前日まで3日続伸し、3営業日の上げとしては過去最大だった。英国のジョンソン首相とハンコック保健相が新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出たことを明らかにし、新型コロナの影響を巡る懸念が再燃した。

  ストックス欧州600は3.3%安。週間ベースでは6.1%高と、2011年12月以来の大幅な上げとなった。

  この日は旅行・レジャー関連や自動車など幅広く売られた。英FTSE100指数は5.3%安。

  ナティクシス・インベスト・マネジャーズのグローバルマーケット戦略責任者、エスティー・ドウェク氏は、ここ最近各国が相次ぎ刺激策を発表したが、新型コロナの制圧にどれほどの時間を要するのかというのが最も重要な疑問だと指摘。「その答えはまだ分からない。だからこそリスク資産へと飛びつかず、まだ慎重を期している」と述べた。

  欧州債市場ではイタリア債が下落。ユーロ圏の他国債は中核国債を中心に上昇した。株安や「コロナ債」と呼ばれる共同債の発行にドイツが賛同しなかったことが響いた。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは20ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して180bpとなった。拡大幅は3月16日以来の大きさだった。

  英国債は上げ幅を縮小した。イングランド銀行(英中央銀行)は来週の買いオペについて、規模を毎回5億ポンド増額すると決定した。

  ドイツ10年債利回りは12bp下げてマイナス0.48%、フランス10年債利回りは8bp下げてマイナス0.06%。イタリア10年債利回りは9bp上げて1.31%。

European Stocks End Best Week Since 2011 on a Low Note(抜粋)

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