(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、23日のEU首脳会議を前に2兆ユーロ(約234兆円)規模の経済復興計画を提案している。過去数週間にわたった域内の亀裂を修復する方法を模索している。

  EU27カ国の首脳は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)への対処で次のステップを協議するため、テレビ会議形式で首脳会議を開く。厳しいロックダウン(都市封鎖)で工場は閉鎖、人の往来は停止し、EUは大半の人にとって生涯で最悪のリセッション(景気後退)へと陥りつつある。EUは今年の域内総生産(GDP)が最大で10%縮小すると見込んでいると、関係者は語った。

  経済的な損失が膨れ上がる中で、新型コロナの打撃が域内で最も大きい南欧諸国の復興を後押しするため新たな資金調達メカニズムを求める圧力に対し、比較的裕福な欧州北部の諸国は抵抗している。ブルームバーグ・ニュースが閲覧した欧州委員会の内部文書は妥協案で、EUの既存の7カ年予算の一部を活用する一方、新たな資金調達メカニズムも構築する。

  この案によると、EUは3000億ユーロ規模の復興基金を2021−27年予算に組み込み、資本市場で3200億ユーロを借り入れる。内部文書では、どのようにして総額で2兆ユーロに資金を積み上げるのか触れていない。

©2020 Bloomberg L.P.