(ブルームバーグ): 7日の米株式相場は上昇。最新の米企業決算と弱い雇用関連指標を消化する展開だった。米国債利回りは急低下。米金融当局による来年のマイナス金利導入の可能性が金利先物に織り込まれ始め、2年債と5年債の利回りが過去最低となった。

  S&P500種株価指数は反発。米国内で活動制限を緩和する地域が増え、経済的なダメージの最悪期が過ぎたとの観測が強まった。米新規失業保険申請件数は317万件と高水準にとどまったが、前週からは減少した。米中の貿易協議責任者が第1段階の合意履行の進展を巡って来週にも電話会談する見通しも、投資家心理を後押しした。ナスダック総合指数は年初来の騰落率がプラスに転じた。

  S&P500種株価指数が前日比1.2%高の2881.19。ダウ工業株30種平均は211.25ドル(0.9%)高の23875.89ドル。ナスダック総合は1.4%上昇。

  チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディ・フレデリック氏は、半年後には状況が改善しているかと問われた場合、「大半の人はイエスと答えるはずで、市場は将来に目を向けている。市場は現在、将来は状況が改善していると考えている」と語った。

  一方、米国債市場の経済見通しは株式市場とは異なる。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し0.64%。4月15日以来の大幅な下げとなった。2年債利回りは過去最低となった。ただこれは銀行株にはあまり響かず、S&P500種金融株指数は2%余り上昇した。 

  為替市場ではドルが下落。金融当局者のハト派的な発言を手掛かりに米国でマイナス金利政策が採用されるとの観測が広がり、米2年債利回りが過去最低を付けた。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%低下と、5営業日ぶりの下げ。ドルは対円では値上がりし、0.1%高の1ドル=106円27銭。

  ニューヨーク原油先物相場は続落。供給過剰への懸念が根強く、荒い値動きとなる中で下げに転じた。国営石油会社のサウジアラムコが油種の大半において6月船積み価格を引き上げたため、急伸する場面もあった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は44セント(1.8%)安い1バレル=23.55ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は26セント安の29.46ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米失業保険申請件数が7週連続で300万件を超え、8日発表の雇用統計が悪い内容になるとの思惑が強まり、金への逃避需要が強まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は37.30ドル(2.2%)高の1オンス=1725.80ドルで終えた。

Treasuries Rally as Futures Price In Negative Policy Rate(抜粋)

USD Falls Amid Dovish Comments From Central Bankers: Inside G-10(抜粋)

Oil Slips With Glut Concerns Reversing Saudi Price Hike Boost(抜粋)

PRECIOUS: Gold Jumps on Jobless Claims and Monetary-Easing Hopes(抜粋)

(第4段落以降に市場関係者コメントと国債相場動向を追加します)

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