(ブルームバーグ): 中国は国債発行で調達する約2000億元(約3兆800億円)の資金を使い、銀行セクターのリスク対処を支援することを検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  公に話す権限がないとして匿名を条件に語った関係者によると、この債券は中央政府が策定済みの今年の全体の発行計画の一部で、中小銀行の資本増強などに充てられる。こうした目的の資金を調達するのは通常なら中央政府だと関係者は述べつつ、計画はまだ協議中であり、変更される可能性もあると付け加えた。

  経営難に陥った銀行の支援に、この資金が正確にどのように使われるのかは明らかでない。中国財政省にコメントを要請したが、今のところ応答はない。

  中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝副総裁は今週の記者会見で、「経済に大きな下押し圧力がかかる場合には、銀行資産の質に影響が出るのは避けられない」と指摘、当局は銀行に今後数年間の状況悪化に備えてバッファーを厚くし、不良債権への対処を進めるよう要請していると語った。

  中国政府は今年、最大8兆5100億元の新規国債を発行する計画で、そのうち3兆7600億元が一般債、3兆7500億元が特別インフラ債、1兆元がウイルス対策債。1998年には国有銀行4行の資本を増強するため2700億元の特別国債を発行したことがある。

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