(ブルームバーグ): 19日の米株式相場は下落。ロックダウンの影響から経済が抜け出すのに、時間がかかるかもしれないとの見方が広がった。米国債は続伸。年限が長めの国債の利回りが比較的大きく上昇した。

  S&P500種株価指数は公益やエネルギー、資本財・サービスの不振で下落。週間ベースでは1.9%上昇した。中国が第1段階の貿易合意の履行のため米国産農産物の購入を加速させる計画だと関係者が明らかにし、序盤の取引では主要3株価指数が上昇。だがアリゾナ州とフロリダ州で新型コロナ感染例がこれまでで最も大きく増加するなど、ウイルス関連データの発表後に上げを失った。この日が四半期ごとに株価指数と個別株の先物とオプション取引が期限を迎える「クアドルプル・ウィッチング」だったことも、ボラティリティーを増幅させた。

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の3097.74。ダウ工業株30種平均は208.64ドル(0.8%)安の25871.46ドル。ナスダック総合指数はほぼ変わらず。ニューヨーク時間午後4時5分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.69%。

  BNYメロン傘下ロックウッド・アドバイザーズの最高投資責任者(CIO)、マット・フォレスター氏は新型コロナの感染状況について、「市場にとって気がかりな兆候だ」とコメント。 「これは第1波の延長であり、第2波ではない」と述べた。

  

  為替市場ではドルが大半の主要通貨に対し上昇。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満上昇し、4日続伸となった。米国での新型コロナ感染拡大に対する懸念が再燃した。リスク選好の後退で円が買われ、資源国通貨は下落した。

  ドルは対円では0.1%安の1ドル=106円82銭。ユーロは対ドルで0.2%安の1ユーロ=1.1184ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は続伸。大手石油商社2社が、石油需要が急回復しているとの見方を示したことが引き続き好感された。石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する「OPECプラス」が前日、協調減産に関して市場に安心感を与えたことも相場上昇につながった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は91セント(2.3%)高の1バレル=39.75ドルで終了。週間では9.6%上げた。ロンドンICEの北海ブレント8月限は68セント高の1バレル=42.19ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反発し、4週間ぶりの高値で引けた。米国の一部の州や中南米などで新型コロナの感染が拡大しているため、安全資産である金を求める動きが強まった。ゴールドマン・サックス・グループがこの日、向こう1年の金相場見通しを従来の1オンス=1800ドルから2000ドルに引き上げたことも材料。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は1.3%高の1オンス=1753ドル。週間では0.9%上昇した。

Treasuries Erase Declines, Bull-Flatten as Virus Risks Resurface(抜粋)

Dollar Sees Longest Win Streak in a Month on Virus: Inside G-10(抜粋)

Oil Resumes Weekly Winning Streak on Gradual Demand Recovery(抜粋)

PRECIOUS: Gold Notches Weekly Gain as Goldman Raises Forecast(抜粋)

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