(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株が上昇、ハイテク中心に買い−金と原油も高い

  22日の米株式市場は上昇。テクノロジー株が相場を押し上げた。バランスシートが強固であり、在宅勤務が定着する中で追い風を受けるとみられる企業への期待が引き続き高い。米国債は下落。

  アドビやアマゾン・ドット・コム、スクエアがそれぞれ最高値を更新し、ナスダック100指数の上昇率は1%を超えた。ナスダック総合指数は7営業日続伸と、今年最長の連続高。一方、S&P500種株価指数の上値は限られた。複数州での新型コロナウイルス感染拡大が経済に与える影響が意識され、一部業種に下押し圧力がかかった。

  S&P500種は前週末比0.7%高の3117.86。ダウ工業株30種平均は153.50ドル(0.6%)高の26024.96ドル。ナスダック総合は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.71%。

  TDアメリトレードのチーフマーケットストラテジスト、JJ・キナハン氏は「現在、大きな綱引きが間違いなく起きている」と電話でコメント。「いわゆる通常時に戻った際の勝ち組と負け組を誰もが見極めようとしている」と指摘した。

  為替市場ではドルが円以外の主要通貨に対し下落。米経済回復への期待感で株式相場が上昇したのが背景。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%低下。5営業日ぶりに下げた。

  カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース(CIBC)の北米外為戦略責任者ビパン・ライ氏は、「感染第2波への懸念はあるものの、市場はリスクを受け流そうとしているとの印象だ」と指摘した。

  ドルは対円では0.1%未満上昇の1ドル=106円91銭。ユーロは対ドルで0.7%高の1ユーロ=1.1261ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。ロックダウン(都市封鎖)解除に伴う需要回復への期待に加え、主要産油国が減産を実施しているため買いが続いた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は71セント(1.8%)高の1バレル=40.46ドルと3月6日以来の高値で終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は89セント高の1バレル=43.08ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。新型コロナ感染第2波への懸念に加え、景気刺激策への期待が続いていることが買いを誘った。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.8%高の1オンス=1766.40ドルで終え、4月14日以来の高値となった。

Dollar Drops on Recovery Hopes, Commodity FX Gains: Inside G-10(抜粋)

Oil Futures Jump to a Three-Month High on Demand Optimism(抜粋)

Gold Is Testing a 7-Year High With Infections on the Rise Again(抜粋)

◎欧州市況:株下落、新型コロナ懸念−ドイツとイタリア債は上げ縮小

  22日の欧州株は下落。新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が売り材料となった。

  ストックス欧州600指数は0.8%安。この日は通信、食品、石油銘柄が売られた。ドイツのオンライン決済会社ワイヤーカードは44%安。所在が不明となっているバランスシート上の19億ユーロ(約2270億円)の現金は存在しない可能性が高いことを明らかにした。

  ジョー・ベレンバーグ・ゴスラーのマルチアセット戦略・調査の責任者、ウルリッヒ・ウルバーン氏は「決算発表シーズンを控えている上に、地政学や通商での不透明感が続いている。新型コロナ危機も進行し、11月上旬には米大統領選挙と、この先に多くの障害物がある」と指摘。「一方で、中央銀行からの支援に加え、多くの弱気派の株式への投資がなお少ないという事実が相場を支えている」と述べた。

  欧州債はドイツ、イタリア債が上げ幅を削った。新型コロナを巡る懸念から株式相場が下げ、中期債などに逃避買いが入っていた。

  イタリア10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.29%と、3月27日以来の低水準。ドイツ債とのイールドスプレッドは4bp縮小して173bpと、6月9日以来で最小となった。

  ドイツ債のパフォーマンスは米国債を2bp上回った。ドイツ30年債利回りは一時、5月以来となるマイナス圏に突入した。

  英国債は10年債を中心に上昇した。

  ドイツ10年債利回りは3bp下げてマイナス0.44%。フランス10年債利回りは3bp下げてマイナス0.12%。

Bunds, Italian Bonds Pare Advance: End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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