(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)のバルニエ首席交渉官は、英国が行ったEU離脱後の金融サービスを巡る最新の提案を拒否し、英国は欧州単一市場の恩恵を最大限維持しようとしていると非難した。

  バルニエ氏は英国の提案について、金融企業の従業員を頻繁にEUに出張させ、ロンドン金融街からの事業継続を可能にするものだと指摘。規制が全面的に骨抜きにされる「重大なリスクを生む」恐れもあると語った。

  30日の金融規制関連会合で講演したバルニエ氏は、「これをEU加盟国や欧州議会が受け入れることはあり得ない」と断じ、英国の考えは「EU内に置く事業とスタッフを最小限にとどめつつ、ロンドンからEU向けの事業を容易に継続できるようにすることだ」と主張した。

  その上で、英国の金融企業がEU内で自由にサービスを提供できる「パスポート」を失う来年1月1日には「大きな変化」が起きると述べ、これに備えるよう業界全体に警告した。

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