(ブルームバーグ): 衣料品チェーン「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングは9日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で今期(2020年8月期)の営業利益予想を1300億円(従来は1450億円)に下方修正した。ブルームバーグが集計したアナリスト15人の営業益予想の平均1360億円を下回った。

  同社の発表資料によると、4月に発表した業績予想には緊急事態宣言発令の影響が織り込まれていなかったことや海外店舗の営業再開が遅れたこと、3−5月期の業績がすべての事業で計画を下回ったことなどが予想の修正につながった。

  また、業績悪化による赤字店舗資産の収益性低下で減損損失152億円を計上したことや、6−8月期にも海外ユニクロ事業を中心に約50億円の追加減損のリスクを見込んでいることも響いた。

  国内外で店舗の休業を余儀なくされたことなどから、第3四半期(3−5月期)の営業損益は44億円の赤字(前年同期は747億円の黒字)に転落した。

  同四半期の国内ユニクロ事業は、臨時休業や外出自粛要請の影響で既存店売上高が前年同期比で34%減少。しかし、在宅時間が増えた事などが寄与し、5月中旬以降は営業再開した多くの店舗で増収となったほか、同四半期のインターネット通販(EC)の売上高は48%増加した。

  海外ユニクロ事業も、5月末時点で欧米の多くの店舗が営業を再開できなかったことなどから、大幅な減収減益となった。中華圏では5月単月で増収増益となったとしている。

  岡﨑健CFOは決算発表会見で、今後の店舗展開について「ECの比率は高まっていく」とし、「中長期的に考えていた流れがコロナによって加速する」と述べた。

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