(ブルームバーグ): 婦人服ブランド「アンテイラー」などを展開する米衣料小売りのアシナ・リテール・グループは、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの申請を準備中で、米国内にある約3000店舗のうち少なくとも1200店舗を閉鎖する計画だ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  「レーンブライアント」などのブランドも所有するアシナは、今週にも連邦破産法11条が適用され、11億ドル(約1180億円)の債務負担のうち7億ドル程度を削減する合意が債権者との間でまとまる可能性がある。イートン・バンスなどの貸し手がアシナの経営権を引き継ぐだろうと、非公開情報だとして関係者が匿名を条件に話した。

  アシナはインターネット通販ブームの中でショッピングモールにある店舗への客足が鈍り、赤字経営が何年も続いていた。破産申請による会社更生手続きにより、一部ブランドを保持しつつ、残りについては閉鎖や売却を行うことができるという。

  アシナのコメントは得られていない。同社は新型コロナウイルス感染拡大を受けて3月半ばに店舗営業を休止した後、5月前半から当局の規制が解除された地区で営業を再開していた。新型コロナによる事業への影響に関する発表文で、営業再開店舗での客足が通常を大幅に下回っていることを明らかにしていた。

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