(ブルームバーグ): 9日の米株式市場ではS&P500種株価指数とダウ工業株30種平均が反落。新型コロナウイルスの感染再拡大が米経済の回復を妨げるとの見方が広がった。米国債は反発。30年債入札が旺盛な需要を集めたことから、年限長めの国債が特に大きく値上がりした。

  S&P500種の業種別では金融の下げが目立った。コロナ禍が深刻化する中で米銀ウェルズ・ファーゴは数千人規模の人員削減を準備していると関係者が明らかにした。ダウ平均はボーイングの下落が重しとなり、1%を超える下げとなった。一方、大型ハイテク株が上昇し、ナスダック総合指数は続伸した。

  S&P500種は前日比0.6%安の3152.05。ダウ平均は361.19ドル(1.4%)安の25706.09ドル。ナスダック総合は0.5%上昇。ニューヨーク時間午後4時52分現在、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.62%。

  RWプレスプリッチの政府債取引担当シニア・マネジングディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は「センチメントが悪化したのは明らかで、新型コロナへの懸念増大が最大の悪材料だったようだ」と指摘。アジアでも感染者が増えていることを踏まえると、「第2波の到来が近づいており、世界経済に影響を及ぼすという現実的な懸念がある」と述べた。

  外国為替市場ではドルが反発。新型コロナの感染拡大が景気回復を阻むとの観測や、いくつかの米企業で人員削減が近く発表されるとの報道がドル買いを誘った。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。フロリダ州で1日の死者数が過去最多を記録したと伝わった後、日中高値を付けた。ドルは対円では0.1%安の1ドル=107円19銭。ユーロは対ドルで0.4%安の1ユーロ=1.1283ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は急反落。約1週間ぶりの安値となった。新型コロナ感染の再拡大や米国でのレイオフ見通しが景気の先行きを暗くし、売りを誘った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は1.28ドル(3.1%)安の1バレル=39.62ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント9月限は94セント安の42.35ドル。

  ニューヨーク金先物相場は5日ぶりに反落。ドルが上昇したため、代替資産としての金の魅力が薄れた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.9%安の1オンス=1803.80ドルで終了した。

Dollar Advances as Virus Woes Trigger Haven Demand: Inside G-10(抜粋)

Oil Tumbles With Corporate Layoffs, Virus Clouding Recovery(抜粋)

PRECIOUS: Spot Gold Erases Gains With Dollar on the Rebound(抜粋)

(第4段落に市場関係者のコメントを追加し、相場を更新します)

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