(ブルームバーグ): 川崎重工業が開発する自律型無人潜水機(AUV)に、全樹脂電池メーカーのAPB(東京都千代田区)の製品が搭載された。APBと親会社の三洋化成工業が20日、実証実験を始めたと発表した。

  発表によると、川崎重とAPBが共同開発している全樹脂電池は、現在のリチウムイオン電池の基本材料である金属製の電極や液体の電解質を樹脂に置き換え、エネルギー密度を⾼くした点が特長だ。限られた空間内での電池容量を拡大でき、より⻑時間の⾛⾏が可能になる。APBにとって、川崎重は初の顧客となる。

  APBは、日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」の電池開発に携わった堀江英明社長が2018年に設立した。今年3月には大林組や横河電機、帝人などの企業グループからも約80億円を調達し、21年の量産化を目指している。

  堀江社長はオンライン会見で、搭載された全樹脂電池の利点について「エネルギー密度が2倍になり、航続距離が2倍になると稼働率が非常に高まる」と説明。電力系大手など「国内と海外から問い合わせが来ている」と述べた。

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(堀江社長の会見内容を追記します)

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