(ブルームバーグ): ソニーの今期(2021年3月期)の連結営業利益は前期比27%減の6200億円になる見込みだ。5月時点では「少なくとも3割減」と試算していた。市場予想(6540億円)を下回る。

  中間配当は25円(前年同期は20円)とする。

  また1000億円を上限に自社株買いも行う。取得株式数の上限は2000万株で発行済み株式総数の1.64%。取得期間は5日から来年3月末まで。

  セグメント別では、CMOS画像センサーが主力の半導体が1000億円超の減益となる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で画像センサーの売り上げが落ち込んだ。

  イベントの中止などにより音楽や映画も減益。年末商戦期に次世代機「プレイステーション(PS)5」の発売を控えるゲームと金融は増益を確保する見込みだ。

  会見した十時裕樹最高財務責任者(CFO)は半導体事業について、今期までの3年間の設備投資額を7000億円から6500億円に減額すると表明。来期以降の投資計画も「タイミングの見直しを行う」とした。足元ではスマ―トフォン市場の減速や中位・廉価モデルへのシフトが進むとみているが、「来年下期では利益成長を狙っている」と述べた。

  十時氏は今期を「コロナの影響からのリカバリーに加え、アフターコロナの事業環境を見据えた戦略構築にも注力する重要な年」と位置付けた。

営業利益見通しの内訳

  4−6月期の営業利益は前年同期比1.1%減の2284億円となり、市場予想(1365億円)を上回った。

  SBI証券の和泉美治シニアアナリストは電話取材で、前回決算で今期営業益3割減の見通しを示しており、「全体としてはネガティブな印象はない」と指摘した。

(5段落目のセグメント別の損益見通しについての記載を訂正します)

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