(ブルームバーグ): 20年来の高値更新が続くソフトバンクグループ株。来月に控えた決算発表を前に業績好転への期待感が出ているほか、自社株買いの実施や財務の改善もプラス材料だ。強気派が多いアナリストの間では、目標株価1万円の声も上がる。

  28日の日本株市場で、株価は一時前日比2.3%高の6647円と4営業日続伸。前日に続き、2000年3月以来の高値水準を再び更新した。ブルームバーグのデータによると、過去12カ月間に投資判断を下したアナリスト12人のうち、11人が強気、1人が中立となっている。

  東海東京調査センターは21日に投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価は最も高い1万円に設定した。石野雅彦アナリストはリポートで、ビジョン・ファンドのパフォーマンス復活やタイミングの良い自社株買いの実施に言及。有能なトップの必要性を説く中国の故事を用い、「世に伯楽ありて、しかる後に千里の馬あり」と孫正義社長の手腕をあらためて評価した。

  2番目に高い8000円を目標株価とする岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは電話インタビューで、自社株買いの規模の大きさや米ナスダック市場の回復、米オンライン住宅保険レモネードの上場など「昨今の出資先のIPO(新規株式公開)の成功から、投資会社としての収益向上期待が高まっている」と分析。さらに、最近実施した債券の買い入れも財務改善につながるという点で「安心材料だ」と述べた。

  28日午前終了時点の時価総額は13兆8638億円とトヨタ自動車(21兆7740億円)に次ぐ2位で、3位のキーエンスに2兆円以上の差を付ける。3月には一時5兆円台にまで落ち込む場面があった。

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