(ブルームバーグ): エンターテインメント大手の米ウォルト・ディズニーは4日、実写映画「ムーラン」を動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」で直接公開すると発表した。海外で新しい動画配信サービス「スター」を開始することも明らかにした。同社の従来の事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響を受ける中で、ストリーミング事業への傾斜をさらに強めている。

  ムーランはオリジナルのアニメ映画がヒット作となったが、実写映画化された作品は劇場公開が延期されている。

  ディズニーは4−6月(第3四半期)決算に関する電話会議で計画を発表した。株価は時間外取引で一時5.6%上昇。4−6月期は予想に反して黒字となった。

  ディズニープラスは9月4日からPPV(ペイ・パー・ビュー)方式でムーランを約30ドル(約3200円)で配信する。劇場公開を断念したわけではなく、状況が許せば映画館でも上映する。ボブ・チャペク最高経営責任者(CEO)は今回の公開に関する決定は「一回限り」だとし、総合的な戦略転換ではないとした。ただ、こうした動きは映画館が新作を独占する体制が崩れつつあることを示すものだ。

  チャペクCEOは新しい海外テレビサービスを来年開始するとし、ABCやFX、フリーフォームといったディズニーのブランドをディズニープラスと同じ配信業者を通じて提供すると説明した。スターという名称の使用は同社の「Hulu(フールー)」が海外では米国内ほど共感を呼んでいないことを反映しているとした。

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