(ブルームバーグ): ブラジルのゲジス経済相はボルソナロ大統領が緊縮財政路線を継続する限り、職にとどまる意向を示している。同相の考えに詳しい政府関係者1人が明らかにした。新型コロナウイルス感染が拡大する中、ブラジルでは財政出動を求める圧力が高まっている。

  国政に関わる話だとして匿名を条件に語った同関係者によると、ゲジス氏は緊縮路線の放棄に伴うリスクについてボルソナロ大統領に警告してきたが、これに関する双方の考え方はおおむね一致している。しかし、制御不能な財政赤字拡大を防ぐ最後のとりでと投資家が見なす歳出上限を同大統領が無視した場合、ゲジス氏は政権にとどまらない可能性がある。

  経済省はコメントを控えた。

  同大統領が来年導入を目指している「レンダ・ブラジル」と呼ばれる新たな社会プログラムの財源をどう確保するかが今後の主要課題の一つとなる。政府は新型コロナ感染拡大の影響で打撃を受けている非正規労働者に緊急支援金を給付しているが、これは新社会プログラムに引き継がれる予定。こうした現金給付が基礎的財政収支の赤字拡大の一因となっている。

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