(ブルームバーグ): 中国アリババグループの関連会社アント・グループが記録的な規模になり得る新規株式公開(IPO)を計画する中で、今年のテクノロジー企業の資本調達総額はドットコムバブル期に付けたピークを上回る可能性がある。新型コロナウイルス危機と地政学的な不確実性に見舞われた年であることを考えると、驚くべき数字だ。

  アント・グループはアリババの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏の重要資産であり、10月の香港と上海でのIPOで少なくとも300億ドル(約3兆1650億円)の調達を目指している。ブルームバーグの集計データによると、実際にそのような数字になれば、今年の世界のテクノロジー企業によるIPO総額は570億ドルを優に超え、620億ドルを記録した1999年以来の高水準となる。

  新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に伴う当初の低迷を脱し、企業の株式による資金調達は急回復。アップルの時価総額を2兆ドルを上回る水準に押し上げた投資家の多くがこうした企業に引き付けられ、インターネット企業の世界的な株価上昇を招いている。

  過去数週間ではアント以外にも料理宅配サービスの米ドアダッシュや民泊仲介の米エアビーアンドビーなどがIPOに乗り出した。7月の新規上場は約190億ドル規模と、米国のIPOとしてはアリババを含む36社が株式を公開した2014年9月以来で最も活況となった。

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