(ブルームバーグ): 米航空機メーカーのボーイングは広胴型旅客機「787ドリームライナー」8機を検査と修理のため運航停止とした。製造上の2件の不具合が見つかり、それらが同型機の構造上の完全性を損なう恐れがあるためだという。

  明らかな問題が見つかったのは787の胴体後部の結合部分。2つの不具合が組み合わさると、胴体部分は同社の耐圧力基準に届かなくなり、飛行中に故障のリスクが生じる。

  事情に詳しい関係者1人によると、ボーイングは世界で運用されている他の787がこうした基準を満たしていると理解しているが、点検を推奨するなどの追加行動を取る必要性を見極めるためデータを分析中だという。関係者は機密情報だとして匿名を条件に話した。

  ボーイングは電子メールで、「これらの問題を解決し再発を防止するため適切な措置を講じている」と説明。米連邦航空局(FAA)には「十分に説明しており」、「根本原因について徹底した検証を実行中」だとしている。

  エア・カナダとユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス、シンガポール航空は運航停止対象機をそれぞれ1機保有していることを明らかにした。ユナイテッドは同社の787がボーイングの通知前に運航していたと説明した。

©2020 Bloomberg L.P.