(ブルームバーグ): 破産申請した米高級百貨店ニーマン・マーカス・グループの株式を安く取得しようと画策し、ジェフリーズ・ファイナンシャル・グループに買収の断念を強要したとして、ヘッジファンド運営会社マーブル・リッジ・キャピタルの創業者ダン・カメンスキー容疑者が逮捕された。

  ニューヨーク南部地区連邦地検は、投資銀行1行に買収提案を取り下げるよう圧力をかけた証券詐欺と強要、司法妨害の罪でカメンスキー容疑者(47)の訴追手続きを開始したと発表した。

  米証券取引委員会(SEC)は、この投資銀をジェフリーズと特定し、同じ違反行為で民事制裁金などを科すよう求め、同容疑者を提訴した。

  SECによれば、ジェフリーズがマーブル・リッジよりも高い価格でニーマン株式を買収する提案を行ったと7月31日に知ったカメンスキー容疑者は、提案を取り下げなければ、ニーマンの債権者委員会メンバーの立場を利用して阻止するとジェフリーズを脅した。

  カメンスキー容疑者は、買収を進めれば、マーブル・リッジはジェフリーズとのビジネスを打ち切るとも述べたという。ジェフリーズは買収案を取り下げる一方、債権者委に事実関係を報告。同容疑者から一連の言動について隠蔽(いんぺい)に協力するよう求められたが、同社は断ったとSECは主張した。

  カメンスキー容疑者の代理人の発表文によると、同容疑者はコメントを控えている。

  海軍特殊部隊出身で、ジェフリーズのディストレスト債投資責任者を務めるジョー・フェメニア氏がカメンスキー容疑者から最初の脅しを受け、自社の法務担当者に注意喚起したとブルームバーグ・ニュースが先に伝えていた。

ヘッジファンド閉鎖、引き金引いたのは海軍特殊部隊出身のトレーダー

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