(ブルームバーグ): 8日の香港株式市場で、上場初日を迎えた中国のボトルウオーターメーカー、農夫山泉の株価が急伸。創業者は中国2位の資産家となった。

  同社株は一時85%上昇。午前の取引終了までには55%高で取引された。このままいけば、香港での新規株式公開(IPO)で10億ドル超の資金を集めた企業で4位の上昇率となりそうだ。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、1996年に同社を設立し、84%の株式を保有する鍾睒睒氏の純資産は510億ドル(約5兆4000億円)余りに達した。中国ではアリババグループ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏に次ぐ水準で、アジアでも3番目となる。

  農夫山泉の香港IPOで、リテール投資家向け部分の応募倍率は1100倍を上回り、同社はこの部分の割当枠を拡大。IPO価格は仮条件レンジの上限だった。

  新型コロナウイルスの感染拡大にもかかわらず、中国と香港のIPO市場は今年も活況を維持している。ブルームバーグがまとめたデータによると、今年に入り企業が新株発行を通じて調達した資金は約600億ドルと、前年同期の2倍余り。中国では、今年1−6月(上期)にIPOを通じて少なくとも24人のビリオネアが誕生した。

  鍾氏が約20年前に経営権を獲得した中国のバイオ医薬品メーカー、万泰生物が4月に上海市場に上場したことで、同氏の資産は急拡大。万泰生物の株価はその後、2100%余り上昇している。 

中国の農夫山泉、1140億円規模の香港IPO計画−オリックスも投資へ

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