(ブルームバーグ): 香港で9日に開催されたヘッジファンド業界の年次イベント、ソーン香港インベストメント・リーダーズ・コンファレンスでは、日本やインド、中国などアジアの長期的成長に注目する声が目立った。

  今年の会合に参加した多くのファンドマネジャーはアジアに強気の戦略を多数披露しており、特に消費の変化が良い投資機会を提供するとみている。

  主なポイントは以下の通り。

中国発ファッションブランドに期待

  アナトール・インベスト・マネジメントのジョージ・ヤン氏は、中国の新たなファストファッション企業群がアパレル業界の巨人「ZARA(ザラ)」を脅かす存在になると予想している。中国メーカーは人工知能(AI)などの技術を駆使して消費者の好みをより正確に把握し、よりスピーディーな商品展開を仕掛けていると指摘。ZARAを擁するインディテックスには弱気な見方を示し、2022年1月の目標株価を8.5ユーロとした。現在の株価を63%下回る水準となる。

インド地方部の消費トレンドに注目

  ユーリゾン・アセット・マネジメントのショーン・デボー氏は、インドでは農村部の消費者が富を増やしており、大都市の消費トレンドを取り入れるようになりつつあると指摘。その恩恵を期待できるとしてヒンドゥスタン・ユニリーバやブリタニア・インダストリーズ、ダブールなど6銘柄を挙げた。

サイバーセキュリティーでサン電子に強気

  クイントエッセンシャル・キャピタル・マネジメントのマネジングパートナー、ガブリエル・グレゴ氏は、イスラエルのサイバーセキュリティー企業セレブライトの過半数株式を持つ日本のサン電子に強気だ。同氏はサン電子が独自技術によってライバル企業に対する高い参入障壁を持っており、現金も潤沢で負債はほとんどないと評価。同社の株価は10日の東京株式市場で一時約6.4%高となった。

安藤ハザマ株に魅力的な投資機会

  オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏は日本のエンジニアリング会社、安藤ハザマに「魅力的な投資機会」があるとした。同社のバランスシートは元プロレスラーの俳優ドウェイン・ジョンソン並みに強固だと同氏は指摘。株価は現在の水準から約100%の上昇余地があるとの見方を示した。

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