(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:S&P500が3日続伸、ハイテク株に買い−原油反発

  15日の米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続伸。金融株が終盤に軟化したものの、ハイテク株は堅調だった。米下院超党派が1兆5000億ドル規模の追加景気対策法案を発表したが、これを民主党指導者が拒絶したことも午後に上値が重くなった理由。ドル指数はほぼ変わらず。

  S&P500種は通信サービスや不動産、選択的消費株がけん引役となった。一方、JPモルガン・チェースやシティグループ、バンク・オブ・アメリカの下落が金融株指数をマイナス圏に押し下げた。

  S&P500種は17.66ポイント(0.5%)上昇の3401.20。ダウ工業株30種平均は2.27ドル(0.1%未満)上げて27995.60ドル。ナスダック総合指数は1.2%高。ニューヨーク時間午後5時現在、米国債市場では、10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の0.68%。

  世界の株式相場は今月に入って約2%下落しており、今後の展開を占う上で16日の連邦公開市場委員会(FOMC)の政策発表を待つ雰囲気が強い。FOMCはインフレに対して、より柔軟に対応する構えを示しており、ハト派的な姿勢を維持するとみられている。

  ファースト・アメリカン・トラストのジェリー・ブラークマン最高投資責任者(CIO)は「市場は次の一手を思案しているところで、そのような時は常に値動きが大きくなるものだ」と指摘。「ハイテク株の上昇が今後も続くかどうか見極めようとしている」と述べた。

  外国為替市場ではドル指数がFOMCの声明と経済予測の発表を前にほぼ変わらず。中国の景気回復を示唆するデータを受け、円やニュージーランド・ドル、豪ドルなど、中国の成長から恩恵を受ける可能性がある通貨が上昇した。

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%未満の低下。ドルは対円で0.3%安の1ドル=105円44銭。対ユーロでは0.2%高の1ユーロ=1.1847ドル。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発し、約1週間ぶりの高値で引けた。中国や米国の経済統計で製造業に活動回復の兆しが示唆され、先行きへの楽観が一段と強まった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物10月限は前日比1.02ドル(2.7%)高い1バレル=38.28ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント11月限は92セント上昇し40.53ドル。

  ニューヨーク金現物相場は下落。ドルは下げ止まり、世界経済の先行きに改善の兆しが統計で示された。FOMCの結果発表を翌日に控え、取引レンジは狭い。金先物は続伸。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は、前日比2.50ドル(0.1%)高い1オンス=1966.20ドルで終了した。

Stocks Fade After Congress Can’t Agree on Stimulus: Macro Squawk

Dollar Steady Ahead of Fed; Yen Gains on China Data: Inside G-10

Oil Climbs With Economic Data Warding Off Gloomy Demand Signals

PRECIOUS: Gold Erases Gains as Dollar Rebounds, Economies Mend

◎欧州市況:株は3日続伸、小売りや鉱業株高い−ドイツ債変わらず

  15日の欧州株は3日続伸。小売企業の好業績を受けて小売株が買われたほか、中国の景気回復ペースが加速したことを示す経済統計を手掛かりに鉱業株が上昇した。

  ストックス欧州600指数は0.7%高。ここ1カ月で最長の連騰となった。スウェーデンのヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)が黒字を回復したほか、ネットスーパーを運営する英オカド・グループの四半期売上高が大幅に伸び、小売株が上昇した。中国では小売売上高が増加し、工業生産が市場予想を上回った。

  ゴールドマン・サックス・グループの欧州担当ストラテジスト、シャロン・ベル氏はブルームバーグTVのインタビューで、「市場に変動はあるだろうが、株については総じて前向きにみている」と述べ、「当社の見通しでは、いずれかの時点で新型コロナウイルスのワクチンが開発され、2021年半ばにはワクチンが幅広く入手できようになると考えている。中央銀行は金利を非常に低く据え置くとともに極めて緩和的な措置を維持し、企業も見通しを上方修正していくとみている」と続けた。

  欧州債はドイツ債がほぼ変わらず。イタリア債は小幅高となった。この日も薄商いだった。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して148bpとなった。

  英国債の利回り曲線はベアフラット化。短期金融市場は引き続き、来年2月の約10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げを織り込んでいる。イングランド銀行(英中銀)は17日に金融政策判断を発表する。

  ドイツ10年債利回りはマイナス0.48%で変わらず。フランス10年債利回りは1bp下げてマイナス0.21%。イタリア10年債利回りは3bp下げて0.99%。

European Stocks Climb a Third Day as H&M, Ocado Boost Retailers(抜粋)

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