(ブルームバーグ): JR東日本は16日、今期(2021年3月期)の純損益が4180億円の赤字(前期は1984億円の黒字)に転落する見通しを発表した。新型コロナウイルスの影響で業績が不透明として従来は未定としていたが、夏の輸送実績などを踏まえて今後の収入動向などをある程度見通すことができる状況になったため開示したとしている。

  JR東の今期の赤字幅はブルームバーグが集計した市場予想の平均値(1690億円)を大きく上回った。JR東の決算資料によると、前期は3808億円の黒字だった営業損益は5000億円の損失を見込む。売上高は前期から約1兆円の減収となる1兆9300億円にとどまる見通し。年間配当は前期から65円減配の100円とした。今期の設備投資は7110億円と前期より4%減を見込んでいる。

  一方、JR西日本も同日、今期の業績見通しを発表。純損益は2400億円の赤字(前期は894億円の黒字)と市場予想(976億円の赤字)の赤字幅を上回った。

  新型コロナの感染拡大で、国内では4月から5月にかけて政府の緊急事態宣言が出され、自粛の広がりで経済活動が大幅に停滞。これにより、ANAホールディングスと日本航空(JAL)が4−6月期に大幅な赤字を計上するなど、航空や運輸、レジャーなどの関連企業で特に厳しい業績悪化が見込まれていた。ANAHDとJALはともに今期の業績見通しを公表していない。

  

  

©2020 Bloomberg L.P.