(ブルームバーグ): トランプ米大統領は17日、米国の歴史への奴隷制と人種差別の影響を強調する教育カリキュラムを批判し、警察の暴行に対する全米の抗議デモはこうした「左派の洗脳」が原因だと論じた。

  トランプ氏は米国立公文書館でのスピーチで、米国の児童・生徒は米国が「自由ではなく、圧制の原則に基づいて建国された」と教えられており、「自国の歴史を恥ずかしく思う」だろうと指摘。こうしたカリキュラムは「過激だ」と述べた。

  大統領が「有害なプロパガンダ」と批判したカリキュラムは、ピュリツァー賞を受賞した公立学校カリキュラム「1619プロジェクト」。米紙ニューヨーク・タイムズが開発した同プロジェクトは、北米大陸に初めて奴隷船が到着した1619年を米国の歴史の起点とする。トランプ氏はまた、特定の人種問題の教育を「児童虐待」も同然だと述べ、過去の罪に光を当てることは「新たな差別を強いかねない」と主張した。

  トランプ氏は1619プロジェクトを否定する取り組みとして、愛国的教育を促進する「1776委員会」を近く創設すると発表した。

  大統領は今月、カリフォルニア州の学校が1619カリキュラムを採用した場合は教育省が連邦予算の配分を打ち切るとツイートしていた。

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