(ブルームバーグ): タイのスパタナポン副首相は17日、新型コロナウイルス対策としての現金給付拡充や10−12月(第4四半期)の政府支出の加速により、同国経済が過去最大の落ち込みとなることは回避できそうだとの見方を示した。

  同副首相はバンコクでのインタビューで、さまざまな刺激策による景気下支えのほか、新型コロナ感染拡大の大きな第2波を食い止めることで、今年の国内総生産(GDP)成長率のマイナス幅は7.5%より小幅にとどまる可能性を指摘した。

  一方、タイの中央銀行と財務省はいずれも同国経済が過去最大の縮小に向かっていると見ており、財務省は観光と貿易の低迷により今年のGDP成長率がマイナス8.5%になると予想している。公式統計によれば、これまでの最大の落ち込みはアジア金融危機時の1998年に記録したマイナス7.6%。

  スパタナポン副首相は、7月と8月の輸出回復が見込まれることから、より楽観的に見ていると説明。政府は、経済のさまざまな分野、特に観光業を支援するため引き続き資金を投入すると述べた。 

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