(ブルームバーグ): 債券ストラテジストらは年末時点の米国債利回りについて、現行水準からわずかな上昇を見込んでいる。ただ、ほぼ停止状態にある市場では、若干の上昇でさえ強い向かい風に直面している。

  ストラテジストの10年債利回りの予想中央値は0.75%。現在の0.65%水準から10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の上昇が見込まれている。予想最高値でも1%を若干上回る水準。こうした見方は、主として米金融当局の金融緩和による成長の持続的回復にかかっている。一部には、11月の米大統領・議会選挙で追加の財政刺激策に道が開かれるとの見方もある。

  大統領選に向けた終盤戦は、現職トランプ氏と民主党候補バイデン前副大統領による29日夜のテレビ討論会で始まる。世論調査の支持率でリードするバイデン氏だが、討論会次第で形勢が変わる可能性もある。

バイデン氏の支持率、全米規模でリード維持−最新世論調査

  ソシエテ・ジェネラルの米金利戦略責任者、スバドラ・ラジャッパ氏は、もし討論会で支持率が動けば、国債相場はボラティリティーが高まる可能性があると述べた。同氏のチームは今のところ、10年債利回りは年末が0.80%、来年6月が1%とみている。

トランプ氏のバイデン氏「衰え」批判、討論会で逆効果か−期待値下げ

  また、ジョシュア・ヤンガー氏らJPモルガン・チェースのストラテジストは「世論調査では、有権者の意見形成で中心に位置するのは引き続き討論会であることが示されている」と指摘。分析では、第1回目の討論会を受けた世論調査の動きが統計的に有意であることが示されているという。

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