(ブルームバーグ): 1日の欧州株は小幅高。小売株を中心に買いが優勢になった。ただ、米国の追加経済対策や英国と欧州連合(EU)の通商交渉の進展が疑問視されているほか、予想よりも低調だったマクロ経済指標や原油価格の下落が上値を抑えた。

  ストックス欧州600指数は0.2%高。一時は0.9%上昇していたが、厳しい需要見通しを背景に原油先物相場が下落すると、エネルギー株が売られ、同株価指数の上げ幅が縮小した。

  個別銘柄では航空機用エンジンメーカー、英ロールスロイス・ホールディングスが10%安。同社は最大50億ポンドの新たな資金調達計画を明らかにした。一方、ファッション大手、ヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)は6.1%高。同社は来年、店舗数を5%程度削減する計画を明らかにした。

  欧州債市場ではイタリア債が上昇。パフォーマンスはユーロ圏の他国債を上回った。同国債の供給見通しが手掛かりとなった。次回のイタリア国債入札は10月13日に予定されている。

  イタリア債とドイツ債のイールドスプレッドは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して135bp。30年債利回りは過去最低の1.72%に下げた。

  ドイツ債は上昇。ペロシ米下院議長が景気対策の合意見通しに懐疑的だと、ポリティコが伝えると、ドイツ株が下落。国債に買いが入った。

  英国債は下げ幅縮小。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が交渉に詳しい当局者の話として、通商交渉について英政府の雰囲気は「慎重ながら楽観的」と報じたが、その後、EU当局者は英国との話し合いにおいて楽観は一切高まっていないと述べた。

  ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げてマイナス0.53%。フランス10年債利回りは1bp下げてマイナス0.26%。イタリア10年債利回りは4bp下げて0.82%。

European Stocks Inch Up With Retailer Gains Tempered by Oil Drop (抜粋) 

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