(ブルームバーグ): 欧州連合(EU)のミシェル・バルニエ首席交渉官と英国の交渉責任者であるデービッド・フロスト氏はそれぞれ、意見の大きな相違が依然残っていると警告した。双方は将来の関係を巡り交渉を続けているが、合意への時間はなくなりつつある。

  フロスト氏は2日の発表文で、英国が守ることを求められる国家補助規則について「限定的な」進展があった一方、漁業権を巡る両者の隔たりは「極めて大きく、EUがいっそう現実的で柔軟にならない限り、克服が不可能な恐れがある」と語った。

  この2つの問題は、合意への最大の障害として横たわっている。ジョンソン英首相は交渉進展に向け、3日に欧州委員会のフォンデアライエン委員長との対話に臨む。同委員長はジョンソン氏が譲歩する限りにおいて、交渉ペースを引き上げることに前向きな意向を示唆している。

  フロスト氏は障害となっている問題について、「独立国家としての英国の将来の地位にとって根幹に関わる問題」だとし、「10月15日のEU首脳会議までにこれらの問題を解決する時間がいまや極めて限られていることを懸念している」と表明した。

  バルニエ氏はこれに先立ち、「EUにとって大きな重要性を持つ問題で、深刻な相違が依然残っている」と指摘。同様に残り時間の少なさに懸念を示し、「今後数週間で相違を乗り越えなければならない」と警告した。ただし、一定の進展はあったとし、交渉は継続すると述べた。

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