(ブルームバーグ): 東京外国為替市場では円が主要通貨に対して全面安。トランプ米大統領の新型コロナウイルス感染を受けたリスク回避の動きが一服する中で株高・米金利上昇が進んでいることに加え、NECがスイス企業を買収するとの報道に反応した円売りもみられた。

市場関係者の見方

ドイツ証券の外国為替営業部の小川和宏ディレクター

新型コロナに感染したトランプ大統領の容体が一応改善しているとみられ株価は上昇し、ドル・円は前週末に下げた分が戻っている程度の動き新型コロナの感染再拡大とワクチン開発、米追加財政刺激策、ブレグジット、トランプ氏の健康問題と、いずれも金融政策や経済指標で分かりやすく動く材料ではないため、決め打ちをしにくい局面がしばらく続きそうだ今週はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目したい

バークレイズ証券の門田真一郎チーフ為替ストラテジスト

トランプ大統領の容体には引き続きが注目度が高いが、ひとまずリスク回避的な動きの巻き戻しが広がっている。ドル・円は前週末に一時急落した分、きょうは上げやすいM&A絡みで円売りが出るとの思惑や商業決済が集中しやすい五・十日に絡む取引でドル買いが優勢だったとみられることもドル高・円安につながっている7日開催予定のペンス米副大統領とハリス上院議員による討論会に注目。トランプ、バイデン両氏が示せなかったまともな政策論争が期待されることに加え、両氏とも高齢とあって万が一の場合の大統領としての資質がいつも以上に問われるからだ

背景

米株価指数先物は上昇。日経平均株価は前週末比282円高で取引を終了米10年物国債利回りは5日の時間外取引で一時0.71%台に上昇トランプ氏、病院の外で車から顔見せる−周囲にリスクとの声もトランプ米大統領の容体、医療チームは「改善」強調−新情報で懸念もバイデン氏のリード14ポイントに拡大−米大統領選討論会後の世論調査NEC:スイス金融ソフトウエア会社アバロック買収、約2360億円

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