(ブルームバーグ): 世界貿易機関(WTO)と国際通貨基金(IMF)は世界経済について、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復の初期段階は一部の国・地域や産業で予想より力強いものとなったが、完全に健全な状態を取り戻すには当初見通しよりも長く起伏のある道のりとなる可能性が高いことを示唆した。

  WTOが6日にジュネーブで発表した最新予想によると、今年の世界の貿易量は前年比9.2%減と、4月時点での12.9%減から上方修正された。ただ、2021年は7.2%増と、前回見通しの21.3%増を大きく下回る回復にとどまるとの見方を示した。

  IMFのゲオルギエワ専務理事は同日、来週発表予定の世界経済見通し(WEO)で今年の成長率を「小幅上方修正」するした上で、回復には時間がかかる恐れを指摘した。

IMF、今年の成長見通しを小幅上方修正へ−6月予想より若干良好

  WTOは、ロックダウン(都市封鎖)解除後の6、7月の国境を越えた商取引の急増などにより、今年の貿易の一段の落ち込みは回避されたと指摘。その上で、10−12月(第4四半期)にコロナ感染再拡大が起きたり、各国が保護主義に走ったりすれば、現在の予測は下振れしかねないと警告した。

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