(ブルームバーグ): 先週の米新規失業保険申請件数は2週連続で減少した。ただ水準自体は高止まりしている。米労働市場はわずかな回復を示すにとどまっており、追加の財政支出が講じられなければ一段と脆弱(ぜいじゃく)になるリスクを抱える。

  新規失業保険申請件数は依然として新型コロナウイルス感染拡大前の水準の約4倍。2007−09年のリセッション(景気後退)期の最高水準も上回っている。

  今回のデータにも前週と同じ留意点がある。全米で最も人口が多いカリフォルニア州が申請件数、継続受給者数ともに前週と同じ数字を報告した。同州はシステム更新と申請未処理分への対応のため、新規の申請受け付けを一時停止する措置を取った。

  申請件数は今回わずかに減少したものの、ここへきてウォルト・ディズニーやオールステート、複数の航空会社などが人員削減を発表しており、これらが今後数週間のデータに反映され始める可能性がある。

  ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は「申請件数は減少しているが、その水準は極めて高いままだ」とリポートで指摘した。

  継続受給者数の減少は、通常の給付期間が終了した人が州の延長給付プログラムに移行していることの反映とも捉えられる。同じく州の給付期間が終了した人向けの連邦政府のプログラム、パンデミック緊急失業補償(PEUC)への移行も増えており、9月19日終了週には15万3700人増の196万人となった。

  統計の詳細は表をご覧ください。

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