(ブルームバーグ): 石油輸出国機構(OPEC)は8日公表した2020年版「世界石油見通し」で、向こう4年間に必要な加盟国の原油供給量の予測を上方修正した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で原油価格が今年下落し、米国その他の産油国が打撃を受けたため、市場シェアを拡大できると見込む。

  OPECは昨年時点では、20年代半ばまでシェアを失うとの見通しを示していた。

  新たな予測によれば、22年には世界の石油需要が現在の危機前の水準に戻り、OPECはそれまでに日量3430万バレルを供給する必要がある。これは従来予想を140万バレルほど上回る。OPECは世界の原油供給の約3分の1を握る。

  ブルームバーグのデータによると、OPECの9月の原油生産量は日量2440万バレル。

  OPECは今回の見通しで、今後20年は石油需要が伸び続けると予測。だが、電気自動車や再生可能エネルギーへの移行で需要はいずれピークを付けるとこれまでで最も明確に認め、ピークの時期は2040年前後になるとの見方を示した。。OPECの主要加盟国は長年にわたり、原油需要が近い将来に頭打ちするとの考えを「見当違い」だとして否定してきた。

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