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トランプ米大統領とペロシ下院議長は追加の経済支援策に関する進展がないことについて、互いに相手を非難した。

  トランプ氏は11日にFOXニュースで、共和党は「ペロシ議長に手を焼いている」と発言。共和党は「景気刺激策を講じたいと考えている」とし、「航空会社を再び支援したい。航空会社の事業は常に厳しいからだ。飲食店やホテルも助けたい」と述べた。

  これに対し、ペロシ議長は民主党議員宛ての書簡で、新型コロナウイルス感染の検査や接触者の追跡、治療のための財政支出が、経済や学校を安全に再開させるために必要不可欠だと主張。トランプ政権が提示したこの分野への拠出額は必要額の60%にすぎないようだとし、「甚だしく不適切だ」と批判した。

  ペロシ氏は「こうした重大な問題が解決されるまで、協議は膠着(こうちゃく)状態が続く」とも指摘した。書簡は11日に公表された。

  米国家経済会議(NEC)のクドロー委員長は同日これより先に、ムニューシン財務長官とペロシ議長が今週さらなる協議を行うとの見通しを示した。クドロー氏はCNNで、トランプ政権が景気対策向けに提示している額をムニューシン長官が引き上げる可能性があると述べたが、詳細には触れなかった。

  ムニューシン財務長官とメドウズ大統領首席補佐官はこの日、連名の書簡で連邦議会に対し、追加景気対策で一致団結するよう呼び掛けた。両氏は「包括的パッケージに向けて作業を続ける一方、給与保証プログラム(PPP)の未使用資金からの拠出を可能にする法案を早急に採決する時だ」と述べた。

  また、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は同日、CBSの番組「フェース・ザ・ネーション」で、米国の景気回復は「足踏み状態」になっており、財政政策による追加支援が不可欠だと指摘。同総裁は「多くの中小企業が破たんし、過酷かつ非常に緩慢な回復が続くだろう」と述べ、「だからこそ、さらなる行動に向けて政治指導者たちが一丸となることが非常に重要だ」と続けた。

(財務長官とメドウズ大統領首席補佐官の書簡について追加し更新します)

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