(ブルームバーグ): 米大統領選が一時予想されたほど無秩序なイベントにならないとの考えに世界中のトレーダーが同調しつつあるかもしれないが、真にそう信じているのは、新興国市場の投資家のようだ。

  11月3日の大統領選が争う余地のない結果になるとの楽観的見方に加え、選挙結果にかかわらず米国の追加経済対策に関する合意が成立するに違いないとの観測が、年末にかけてのボラティリティーへの不安を後退させつつある。

  とはいえ、米国のシカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティー指数(VIX)先物は先週下落したものの、そのペースは新興国市場ほどではない。

  メドレー・グローバル・アドバイザーズのストラテジスト、ニック・スタッドミラー氏(ニューヨーク在勤)は「新興国市場の投資家は先進国市場の投資家に比べて、年末にかけてのリスクについて若干楽観的に見える。世界の流動性が引き続き潤沢で、グローバル市場の状況が少なくとも維持される限り、新興国市場資産のパフォーマンスは良好と見込まれる。先進国市場資産の歴史的低利回りに比べれば、新興国市場資産の多くは利回りが高い」と述べた。

  シティグループは先週、新興国資産は最悪期を脱したとの認識を示し、モルガン・スタンレーも11月の大統領選の結果がより明確になるのに伴い、ボラティリティーが引き続き低下すると予測している。

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