(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は小幅安。米追加経済対策の協議が難航する中、クロス円(ドル以外の通貨の対円相場)とともに上値が重かった。週末に中国人民銀行(中央銀行)が通貨高抑制に乗り出した人民元は下落している。

市場関係者の見方

オーストラリア・ニュージーランド銀行外国為替・コモディティ営業部の町田広之ディレクター:

人民元主導のドル買いでドル・円は上昇したが、米追加経済対策の難航が重しとなってクロス円やドル・円を圧迫

NBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)

ドル・円はドル・人民元相場が基準値設定後にドル売り・人民元買戻しで水準を切り下げたことにつれて、下値を切り下げたが、きょうは北米市場が休場で反応そのものは限定的にとどまっている週末の中国人民銀行の措置を受けて、人民元の基準値が元安で設定されるという期待が高かったことから、設定後はセル・ザ・ファクト的な反応でドル売り・元買戻しに

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

ドルと円は同じ方向に動きやすく、ドル・円はどちらにも行きそうにないので関心が低くなっているのでは中国はコロナからの回復が一番早く、そこで人民元が上がってしまうと輸出にネガティブという中での動きにみえる−為替フォワード準備金要件撤廃ドル・円は先週に増して材料がなくなっている感じ。106円近いところは売りがどうしても入ってくる。おそらく短期勢中心で、上を売って105円50銭割れたから買いというレンジ感ではないか

背景

中国人民銀行(中央銀行)は人民元の急激な上昇を抑える措置を講じたものの、下落を促すことはせず、ある程度の上昇を容認する姿勢を示唆。10日には、人民元をショートするコストを高めていた2年越しの規則を撤廃。金融機関は12日から為替フォワードを通じた顧客向けの外貨買いの際に20%の準備金を預け入れる必要が無くなった人民銀が12日、中心レートを1ドル=6.7126元に設定した。ブルームバーグがまとめた市場予想の平均は6.7073元だったトランプ米大統領とペロシ下院議長は追加の経済支援策に関する進展がないことについて、互いに相手を非難

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