(ブルームバーグ): ウォール街では債券上場投資信託(ETF)の爆発的な拡大が債券ポートフォリオに問題山積を最終的にもたらすとの懸念が強いが、そうした状況は既に始まっていることが裏付けられたと、スイス・ファイナンス・インスティチュート(SFI)の研究者が指摘した。

  1万余りの社債を詳細に分析したエフェ・コテリオグル氏によると、高格付けの債券はETFへの組み入れ比率が高い場合、流動性が似たような状況に陥る。

  このため、市場にショックが走った場合、投資家は手じまいで全ての持ち高について同じ困難さに直面する恐れがある。これはETFの批評家にしてみれば、今年に入ってから新型コロナウイルスによる混乱で見られた展開だ。その後、米金融当局が前例のない介入に動いたことで状況は落ち着いた。

  ルガーノ大学で博士号取得を目指しているコテリオグル氏は論文で「投資適格級の社債でETFの保有比率が高めなら、投資家の流動性リスク分散能力を低下させ得る」と指摘した。

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