(ブルームバーグ): ジョンソン英首相は16日、英国が欧州連合(EU)と通商協定で合意できる可能性は低いと判断し、合意なしにEUの単一市場と関税同盟を離れる準備をすると言明した。

  ただ、交渉継続の道は閉ざさなかった。EUは「真剣に交渉」することを拒んでいると非難した上で、EUの担当者が「アプローチを根本的に変化」させて交渉に戻ってくるならば、いつでも耳を傾ける用意があるとも述べた。

  首相はテレビ局の代表取材で、「私が見る限りEUは自由貿易協定で合意する考えを放棄した」と発言。「EUは英国に対し、カナダと同じ条件を提示する意思がない」とし、来年1月1日にEUと通商上の取り決めがなくなる事態を想定して準備すべきだとの結論に達したと明らかにした。

  一方、EUの行政執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、集中協議のためチームをロンドンに派遣すると表明した。

  EUは「合意に向けた作業を続けるが、いかなる代価を払ってもよいということではない」としながらも、EUの交渉チームは「集中的に」協議するため予定通り来週ロンドンに行くとツイートした。

  バルニエEU首席交渉官と英国の交渉責任者であるデービッド・フロスト氏は来週初めに再び話し合う。英首相府報道官が明らかにした。

  報道官によると、フロスト氏はバルニエ氏にEUのアプローチに根本的な変化がない限り英国には交渉を継続する根拠はないと述べた。報道官の1人は、通商交渉は「終わり」で、譲歩と集中協議、合意文作成の用意がないならEUの交渉チームは19日にロンドンに来るべきではないと話した。

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